函館山

函館のシンボル、函館山とその山頂から望む夜景は、函館市民の誇りです。

観光のお客様の多くは、函館山の登山にはロープウエイをご利用されますが、実はこの山には多くの ハイキングコース があり、市民は四季を通じて、函館山の自然を満喫しております。


地形

函館山の約100万年前の火山爆発により原形ができたといわれています。当時は亀田半島(北海道)とは独立した島でした。その後長い歳月をかけ、海流が運ぶ砂などの堆積物により、陸つながりになりました。一番細い部分は約1キロメートルで、現在の函館市役所近辺です。


歴史

函館山は昭和20年以前は津軽海峡防衛のため、要塞として50年近く一般の人々の登山が禁止されていました。当時、函館山を写真にとることはもちろん、写生さえも検閲事項であったそうです。

当時の面影としては、ロープウエイの発着する御殿山の南西、歩いて10分ほどのつつじ山山頂には、要塞時代の砲台跡と弾薬を格納するための大きな防空壕が、歴史を今に伝えています。また、函館山にはマムシが多く生息していますが、一般人の不正侵入を拒むために人為的に放されたとの話も聞いたことがあります。真意のほどは定かではありません。

昭和23年都市計画が決定され、函館山緑地となり、広く市民に開放されました。


動物

私は鳥に関しては詳しくありませんが、国内有数の観察場所であるそうです。

地形の特徴から、海鳥、山鳥が共存して、渡り鳥も中継地点として数多く訪れます。

ヤマガラ・トビ・ゴジュウカラ・ミヤマカケス・ヤマゲラ・ノスリは、その代表選手でヤマガラは函館市の鳥としてひたしまれています。

その他

キツネやシマリスはよく見かけます。本州では珍しくありませんが、ヒキガエルは北海道では大変珍しい存在だそうです。

昭和39年鳥獣保護区特別保護地区に指定されており、動物たちの楽園であり、函館市民も最も街に近い自然として大切にしています。


所有者

大蔵省所管の国有地で、管理は函館市が行っています。


E-mail: takako@uucp.ne.jp

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