佐分利 冬紫晴さんが疑問に思われていた、完全な未来予測の出発点を書いてみま す。
◎舞の死 出発点には色々とあるんですが一つだけあげると、史実によって舞の死が予言さ れていることを題材としましょう。それは熊本城攻防戦で彼女の台詞『運命は変え られないのか』に繋がることになります。
◎舞の死パターン分類(^-^; では彼女の死を分類してみます。
1)舞はいつか死ぬ これは彼女が不死の存在でない限り(そして、それは確認されていない)当たり前 の話です。人として避けられない運命と云えます。
2)舞は熊本城攻防戦で死ぬ可能性が極めて高い これは可能性の示唆であり、確定した運命とは云えません。 様々な状況証拠によりAが極めて誤差の少ない未来予測、もしくは未来操作を行 なっているのは間違いない事実ですから、非常に高い精度で予測することは可能で しょう。
3)舞は熊本城攻防戦で死ぬようにAの手で計画されている 史実通りに未来操作を行なう訳で、この場合、別の言葉で云うと計画殺人ですね。 ただ、極めて高精度な未来操作は極めて高精度の未来予測よりも難しいかな。高精 度な予測の上に操作して初めて成り立つわけですから。 しかし、それでもこれは人の業の範囲でしょう。
4)舞は必ず熊本城攻防戦で死ぬ 高確率ではなく『必ず』となると事態は一変します。それは運命を改変すること は不可能になるからです。 また、この場合、Aの視点から舞を見れば彼女は(計算で導き出す、または未来を 視たことによって知った)運命通りに考え、悩み、行動し、死を迎えます。それはま るで与えられたプログラム通りに動くロボットであり、彼女の自由意志は確認でき ません。また、彼女の未来を視たAもまたその運命通りに動いているわけですから、 彼もまた自由意志がないと云えます。 3)の場合は、あくまで舞を殺すのはAの自由意志です。Aが舞よりも遙かに狡猾 であったから彼女は死んでしまう訳で、彼女やAの自由意志、運命改変の可能性を 否定するものではありません。それどころか、Aが舞の運命を決めるわけですから、 人は人の運命を変えることが出来る証拠になります。 けれど、算出もしくは観測された運命通りにしか人は歩めないのなら、そこに人 間の自由意志は存在しないこととなります。
完全な未来予測とはそういう問題を内包している訳で、おそらく運命を変えるこ とが出来るか否かの答えが第7トラップへ繋がることになるのではないでしょうか。
どうも世界間の繋がりを上手く使えば(未来操作ではなく)完全な未来予測が可 能な感じがしてきてるんですよねぇ。
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記事NO.3156 のレス /
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